沖縄LOVElog

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先日、郵送されてきたジョニー宜野湾の『WASERGE』。
ジョニー宜野湾は、ボクにとってミュージシャンとしても
男としても目標のアーティスト、ロッカーのひとりだ。
まさにモンブランが似合う男なのである。

ボクがバンドをやっていた85年当時、ジョニーさんは
現在も東京を拠点に活動を続けている、ボーカルSHYさんらと
「ハートビーツ」を結成してた。
那覇市久茂地にあった「ライブハウス ウエストエンド」を
満杯にしていたのを思い出す。
たしかギューギュー詰めで100人!! 超酸欠といった感じ。
そして「マチルダ」でメジャーデビュー。

「ハートビーツ」は、
ボクら世代のアーティストの目標だった。
みんな口には出さなかったけど。

「ライブハウス ウエストエンド」の動員記録を抜いてやる!!
とかを目指してバンド活動をやっていた。
ただ、実際動員記録を抜いても、
先輩たちは、その先のもっと先を疾走してた。

さて、アルバムである。
「ジョニーさん、ウクレレ持ってハワイアンですか?」
なんて、なめてかかったらエライことになるアルバム『WASERGE』。

まずは、カバー曲「スモーク オン ザ ウォーター」。
これも「例のアレですか?」なんて思っていたら
怪我するゼ!!（ちょっと悪な感じで）
曲は意外にも、アコギとウクレレのソフトなストロークでスタート。
例のリフは、メジャー進行。ニクいアレンジに仕上がっている。
そして、時折かき鳴らすエレキギターが気持ちいい。
リリックには、50歳を超えた男、
ジョニー宜野湾の歴史と決意が込められていて
これがまた胸をうつ。

「神山66」は、ジョニー宜野湾のルーツをなぞるような楽曲。
父が強く、母は優しく包み込む。
昭和の夏休みを思い出させてくれる、ジョニー版「少年時代」。
勘太郎のギターがまたニクい。

「キミがキミでいるために」。これは、メロディー、歌詞、演奏
すべてにおいてパーフェクトな出来映え。
まず、勘太郎のオープンチューニングギターの
ボトルネックのフレーズでやられる。
そして、歌。
ジョニー宜野湾の心からのメッセージが聴こえる。
「けして誰かを傷つけないように」
昨日書いたコラムと通づる部分があると勝手に共感。
心に深く深く染みる名曲だ。
不覚にも涙を流してしまった。
彼のオリジナル「一本道」と双璧をなすジョニー宜野湾を
代表する、名曲だと思う。
かっちゃんのベース、亮のギター、勘太郎のギター、
ターチーのリズム、ジョニーのウクレレと歌。ひたすら感動。

「ペパン」ウクレレ協奏曲的インスト。教習曲にも。

「あっははははははは」ジョニーが運営するウクレレ教室の
生徒参加の楽しい楽曲。

「愛のチカラ」ミヤギマモルとの共作で感動の曲に。

「具志堅用高の唄」リリックがいい。
ボクら世代のヒーロー具志堅用高!! ボクシング世界チャンピオン具志堅用高!!
ウチナーンチュがみんな熱くなった 具志堅用高!!
ビバ! ジョニー宜野湾!!

「キャラバン」ドラムのブラシ、ゴリゴリのベース、
それにからむウクレレのサウンドがいい。ウクレレという楽器の
新たな可能性を感じるインスト。

「南風ややふぁやふぁとぅ」カフォンのリズムも新鮮。
スリーフィンガー奏法? のウクレレも聴きどころ。

「涙そうそう」いわずと知れた名曲。オルゴールのように
ウクレレのサウンドがやさしい。

と、ウクレレを中心にアレンジされたオリジナル曲7曲と
コピー曲3曲の計10曲。
単なる、ウクレレアルバムではなく、
これまでの音楽活動に裏打ちされたジョニー宜野湾の
新しい世界をかいま見ることのできるCD。

男気感じました。
くどいようだけど、ジョニー宜野湾は、モンブランが似合う男です。
男の強さ、父のやさしさがつまった
アルバム『WASERGE』、マスト・バイでしょう!!


【本日09 0703のBGM】
ARTIST：ジョニー宜野湾
CD TYTLE：『WASERGE』
RELEASE：09年6月25日
PRICE：2,500円（tax in）
CORD：GINO-0008
Coda Short Comment：新しいジョニー宜野湾ワールド炸裂。  
男の強さ、父のやさしさがつまったアルバムです。