うたの日コンサート BEGINインタビュー01

沖縄LOVElogがひと目でわかるダイジェスト、こちらをご覧ください。

うたの日コンサート BEGINインタビュー01

うたの日コンサート10回記念
沖縄LOVElogスペシャルインタビュー


「ウチナーンチュはみんな、うたに世話になってるんだから、
 ありがとうって感謝しないとね」
うたの日の誕生から今日まで。BEGIN心のアーカイブス。


2001年に、第1回うたの日コンサートを開催以降、毎年出演者に趣向をこらし、進化を遂げてきた「うたの日コンサート」。今年は6月26日に西原マリンパーク多目的広場にて、記念すべき第10回目の開催を控えている。うたの島、沖縄。歩いているだけで聞こえてくる音楽、暮らしに根付いている「うた」を体感し、「うた」に参加し、老若男女まで「うた」を楽しんでもらいたいという願いを込めた「うたの日コンサート」。
このインタビューは、うたの日を浸透させたいと奮闘するBEGINの想いや、「うたの日」と共に歩んだ彼らの心のアーカイブです。


—来週の日曜に、いよいよ第10回目の「うたの日」の開催が控えていますね。
今では「うたの日」のコンセプトへの理解も深まり、「うたをお祝いする日」として定着してきていますが、そもそも「うたの日」を作ろうと思ったきっかけは?

うたの日コンサート BEGINインタビュー01
上地等(以下 等) 「うたの日」を始めようと思ったきっかけは色々あります。
例えば、20年続いたさだまさしさんの平和コンサートなどがありますよね。沖縄出身の僕らが、平和学習とはまた違ったアプローチで、音楽やうたへの感謝をこめたイベントができないかと3人でよく相談していたんです。たしか「うたの日」の開催に至る半年前のころでした。

比嘉栄昇(以下 栄昇) 「うたの日」という言葉も、自分たちで生み出したというよりは「あれ、ここにこんな宝みたいな言葉が落ちているけれど、なんでだれも気づかんかね〜」っていう感じで、見つけたんですよ。ワッター(ぼくら)、ウチナーンチュだから、うたの島で生まれているさーね。だったら、うたにあれだけ世話になっているのに、「うた」そのものに「ありがとう」って感謝することしないのかね〜って。すっかり見落としていたっていうか。でも「うたの日」っていう言葉が見つかってからは、人と会おうとか、コンセプトをどんなにしようとか、どんどん動き出していったんです。扉がパンと開いて、次のステップに足を踏み出せた感じでした。

うたの日コンサート BEGINインタビュー01
島袋優(以下 優) ぼくらが昔よく集まって話していた防波堤があるんですよ。夜通しみんなで集まって、海を見ながらこれからのことを話したりして。その防波堤で僕らの後輩たちが携帯電話で話しているの見た時、なんだかとっても嬉しかったんですよね。「やっぱり携帯で話していても、ここの防波堤にくるんだ」って。結局、コミュニケーションツールは変わっても、人間の中にある根本的なものはあまり変わってなくて。僕らだって昔はレコードからCDに変わっていくときって、ちょっとした淋しさを感じたけれど、CDが普及してからはそれが当たり前になって。今の子たちも、CDから配信という世代になってきているけれど、実際に楽器に触れたり、うたに触れることで、絶対に変わらないハートで感じる部分に訴えることができるんじゃないかなって思うんですよね。

—「うた」はいつの時代でも必要とされている。「うた」を伝えるためのアレンジや楽器は進化してきたかもしれないけれど、ハートに届くものは「うた」だし、「うた心」がある演奏なんですよね。やっぱり生で聞くのが一番! だからこそ「うたの日」があるような感じがするんですよね。そんな「うたの日」も今年で10回目を迎えるわけですが、過去9回で印象深い回は? 

栄昇 第1回目は喜納昌吉さんがチャンプルーズで出演してくれたんですよ。思い出深いのは、うたの日コンサートが終わって、ぼくらがステージ袖でヘトヘトになってぼけーっとしていた時に、チャンプルーズが「今日のステージがあるから帰ろうね〜」って言ったんですよ。うぉー、凄いなぁって思いましたね。

 そうそう、昌吉さんにはステージ見に来いよって言われて(笑)

うたの日コンサート BEGINインタビュー01
栄昇 俺なんか、体力も気力も使い果たした感があったのに、この差はなんだと。いままでライブやって打ち上げにもって酒飲んでたはずの俺たちが、うたの日でヘトヘトになって終わっていたらいかんなと、バチーンとビンタを食らったような覚えがありますね。

 それでチャクラ(喜納さんのライブハウス)のステージが見えないところで、打ち上げして、そのままゴハン食べて、ライブ見て。その後クラブに連れて行かれて(笑)

—先輩はいつも強烈ですよね〜(笑)パワフルだしいろんなことを教えてくれる。

 2回目の「うたの日コンサート」に出演してくれた忌野清志郎さんも思い出深いです。まだまだ「うたの日」についての周囲の理解も低かった時代。そんな時、「うたの日」について知った清志郎さんから「ギャラなんかいらないから出させてくれ、君らのこと分かるから、とにかく出させてくれ」と直々にオファーがあって。そのかわり自転車で行っていいかと(笑)。それが条件だったらしく、空港から会場の沖縄市民会館まで、しかもステージまで自転車できて、ワールドカップの日本代表のユニフォーム着て、頭にはサッカーボール被って。あれはすごかったですよね。

全員 すごかったな〜(笑)。

うたの日コンサート BEGINインタビュー01
2001年から開催されてきた「うたの日コンサート」。「うた」にありがとうと感謝する日。2007年からは「うたの日カーニバル」として無料開催してきたイベントだが、今年から入場料1,000円を設定したことで、「うたの日」についての意味をより考えさせるものとなった。次回の沖縄LOVElog Specialでは、「うたの日」を祝うことの意味、そして「うたの日コンサート」として再始動しようときめたBEGINの想いに迫ります。お楽しみに!!

うたの日コンサート2010 INFORMATION
日程:6月26日(土) ※雨天決行・荒天中止
場所:西原マリンパーク多目的広場(マリンタウン内)
   沖縄県中頭郡西原町字東崎17番地
時間:14:00開場 16:00開演
料金:ブロック指定 A / B / C ¥1,000(税込)
   ※小学生以下無料、中学生以上チケット必要
チケット:ファミリーマート全店 /イープラス チケットぴあ Pコード:100-977
出演:BEGIN/南こうせつ/Perfume/白百合クラブ/なゆた/2side1BRAIN/沖縄交響楽団
司会:きゃんひとみ/いずみ&やよい
問合:うたの日実行委員会事務局(ピーエムエージェンシー内) TEL.098-898-1331



同じカテゴリー(沖縄音楽)の記事

上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。